今日はこのブログのTOPページにも書いてある2つの言葉を含む、3つの言葉を紹介します。
Less is More
ドイツ出身の建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969)の言葉。
「少ないほど豊かである」という意味です。
これは日本の『禅』の思想にも通じるところがありますよね。
一説によると、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエは日本庭園に感銘を受けてこの言葉を生み出したとも言われています。
ここでの「少ない」は、ただ少ないのではなく『要らない物を極限までそぎ落とした厳選された少なさ』であるということ。
空間的な間と余白は、美しいものをさらに引き立てます。
ここで気を付けてほしいのは、シンプル=何もない真っ白な部屋ではありません。
何もない真っ白な部屋では、人間の精神が病んでしまうことは検証済みです。
「Less is more」という言葉は、極端にミニマリズムに走ることではなく、かといって度を越した物質主義に陥ることなく、選び抜かれた数個の美しい物に囲まれて過ごすことが素晴らしいと教えてくれます。
シンプルながらも、ある程度生活感を感じられる温かみのある部屋って素敵ですよね。
Have nothing in your house that you do not know to be useful, or believe to be beautiful.
「モダンデザインの父」と呼ばれた、イギリスのデザイナー ウィリアム・モリス(1834-1896)の言葉。
「役に立たないものや美しいと思わない物を部屋においてはならない」という意味です。
片付けコンサルタントのこんまりさんが言う、「ときめきを感じるもの」と同じですよね。
住んでいる部屋はあなた自身を映す鏡です。
あなた以外の人全てが「素晴らしい」と絶賛する物でも、あなたが違うと感じるものを部屋に置いてはいけません。
他の人がどう評価しようと、あなただけの美意識で「美しい」と心から感じられるものだけを部屋に置くようにして下さい。
ときめくものに囲まれた暮らしは、あなたの心をずっとときめいた状態にしてくれます。
それってとっても幸せなことだと思いませんか?
無用之用
「一見何の役にも立たないとされているものが、かえって非常に役に立つ」という意味です。
中国の哲学者、老子(紀元前571年頃)の言葉です。
人間は環境から常にたくさんの情報を受け取っています。
一番長く時間を過ごす家は、人間に大きな影響を与えます。
動物との触れ合いや、音楽、絵、自然の美しさを楽しむ心は、生活や情緒に豊かさを与えてくれます。
癒しはストレスを緩和し、精神を安定させ、自律神経のバランスを整えます。
ストレスが緩和すると免疫力が上がり、病気になりにくくなります。
また、笑顔はナチュラルキラー細胞を活性化させ、癌などの罹患率を下げるとともに、やはり免疫力を上げてくれます。
生命維持に必要ではないものに私たちは癒され、健康と幸せをもらっているのです。
まとめ
私達の心身の健康と幸せに大きく関係する家。
私もいらないものに囲まれて暮らしていた時は、自分が何をしたいのかわからず毎日が不幸でした。
家はあなたそのものです。
心ときめく物、心地よい物、美しいと思うものを選び取っているうちに、自分がどうあれば幸せか、自分の人生で何が必要かわかるようになってきます。
「何が好きかわからない」「幸せが何かわからない」という人は、この3つの言葉を心に留めながら部屋を片付けてみることをお勧めします。
あなたはときめかない物に囲まれて暮らしていませんか?
では。
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