最近の株価の低迷に伴い、「投資はオワコン」という声もちらほら聞こえてきます。
本当にそうでしょうか?
株式投資が始まってから、株価は何度も下落を繰り返してきました。
恐慌が起きてもなお、株価は右肩上がりを続けています。
そのたびに、人々の不安を煽るようなことが囁かれてきました。
そのような言葉に左右されて下落しているさなかに株を売る人が株で損をする人です。
人間社会が進化していく限り、株価は上がり続けます。(個別株は別ですよ)
投資は長期で行った者、そしてどんな時でも売らなかった者が勝つのです。
これが長い投資の歴史の中で明確になっている真理なのです。
私はこの先どんなに株価が下がっても売るつもりはありません。
「売るのは、投資しているお金が必要になった時」と決めているからです。
それを踏まえて、おすすめの全世界投資信託・全米投資信託について解説していきます。
おすすめ全世界投資信託
おすすめは4つ
① eMaxis slim 全世界株式(オールカントリー)
② eMaxis slim 全世界株式(オルカン日本のぞく)
③ SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま)
④ 楽天全世界株式インデックスファンド(楽天VT)
比較する場合は以下の項目を見ると良いでしょう。
A. 投資範囲
B. 信託報酬
C. 純資産と推移
D. 平均リターン
E. シャープレシオ
1つ1つ見ていきましょう。
A. 投資範囲
目指す指数(ベンチマーク)は以下の通りです。
楽天全世界はバンガードのETFであるVTにまるごと投資しているので『楽天VT』と呼ばれています。
SBIと楽天は市場の全体に、eMaxis slimは市場のなかでも厳選した銘柄に投資しています。イメージとしては以下のようになります。
eMaxis slim全世界の投資銘柄は少ないですが、自動的に業績のいい銘柄に入れ替えをしてくれるので安心です。
米国ETFのVOOのイメージです。
B. 信託報酬
信託報酬は管理料のことを指します。運用している間ずっとかかるコストなので、当然安ければ安いほど良いです。
楽天がぶっちぎりで高く、何とSBIの2倍ほどの金額となっています。
例えば100万円10年運用した場合、SBI全世界は10,220円ですが、楽天全世界は20,120円となります。金額が上がり運用年数も長くなると、この差は大きく開いてきますので注意が必要です。
eMaxis slimは『業界再安値の信託報酬を目指す』という言葉に偽りなく、SBIに合わせて信託報酬を引き下げました。信頼感がありますね。
C. 純資産と推移
その銘柄にどれだけの金額が投資されているかを示します。
純資産が少ないと、ある日突然「解散!」と言われる危険性が高くなります。これを「償還リスク」というのですが、せっかく長期投資で資産を増やそうと思っていたのに、有無を言わさず投資が終了してしまったら悲しいですよね。
返ってくる金額はその時の相場次第となります。マイナスならマイナス清算となってしまうなんて本当に恐怖です。
一般的に、純資産額が大きいと償還リスクは低くなりますが、純資産の大きさだけでなく資金流入状況も併せて確認しましょう。
新しくできたものは、先にできた銘柄よりも純資産が少ない場合も多々あります。
以下がファンドができてからの資金流入状況のグラフです。
楽天は純資産こそ多いものの、最近の伸び率が停滞していることが分かります。楽天以外はきれいな右肩上がりで純資産を増やしています。
オールカントリーは目盛りの桁が違うことにご注目下さい。ぶっちぎりですね。
D. 平均リターン
収益率のことを指します。多い方が良いとされます。
2021年度はまだ始まったばかりなので、現在までの成果です。今のところ、どの銘柄も大差はありませんね。
E. シャープレシオ
効果的な運用を示す数値で、数値が大きいほど良いとされます。一般に1を超えていると優良と言われています。
全体に優良と言えるでしょう。
2020年はコロナショックで全体に暴落したので仕方がありませんが、eMaxis slimがリスクが少なめと言えるでしょう。日本を除くとさらに運用効率が上がるようです。
前述したとおり、私は日本の経済発展にはあまり期待はしていませんが、数値で突きつけられるとちょっと悲しい気持ちになります。
おすすめ米国投資信託
同じように米国投資信託を比較していきましょう。
おすすめは3つ
① eMaxis slim 米国株式(eMaxis slim S&P500)
② SBIバンガードS&P500インデックスファンド(SBI VOO)
③ 楽天全米株式インデックスファンド(楽天VTI)
A. 投資範囲
目指す指数(ベンチマーク)は以下の通りです。
SBI S&P500はバンガードのETFであるVOOにまるごと投資しているので『SBI VOO』、楽天全米株式はバンガードのETFであるVTIにまるごと投資しているので『楽天VTI』と呼ばれています。
楽天は市場の全体に、他は市場のなかでも厳選した銘柄に投資しています。イメージとしては以下のようになります。
S&P500は自動的に業績のいい銘柄に入れ替えをしてくれるので安心です。
対して楽天は、これから成長する小企業にもまんべんなく投資できるのが魅力です。
B. 信託報酬
信託報酬は管理料のことを指します。運用している間ずっとかかるコストなので、安ければ安いほど良いです。
ここでもeMaxis slimとSBIの一騎討となりました。
やはり楽天Iの信託料は高額です。そうは言っても、アクティブファンドに比べると格安ですけどね。
C. 純資産と推移
その銘柄にどれだけの金額が投資されているかを示します。
純資産が少ないと、ある日突然「解散!」と言われる「償還リスク」が高くなりますが、この3つのファンドはその心配は限りなくなさそうです。
資金流入状況も併せて確認しましょう。
SBIは設定日が一番最近のため3位に留まっていますが、流入状況は楽天より上回っています。楽天を追い越す日も近いのではないでしょうか。
こちらもeMaxis slimの人気が高い事が伺えます。
D. 平均リターン
収益率のことを指します。多い方が良いとされます。
SBIは2019年のデータがないので、圏外としました。
近年アメリカ経済が絶好調だったこともあり、全世界のリターンと比べるとこちらの方が高い数値になっていますね。
E. シャープレシオ
効果的な運用を示す数値で、数値が大きいほど良いとされます。一般に1を超えていると優良と言われています。
全体に優良と言えるでしょう。SBIはやはりデータ不足ですが、eMaxis slimと同じ指数を目指しているので大きく違わないと考えます。
まとめ
・投資すべきはアメリカor全世界
・ETFよりも投資信託の方が管理が楽
・全世界か全米かは、成長を信じられる方を選ぶ
・全世界ならeMaxis slim 全世界株式(オールカントリーor除く日本)が一押し
・全米ならeMaxis slim 全米株式が一押し
楽天は信託報酬の高さが目につきますが、一般的なファンドに比べるとかなり格安です。
信託報酬の値下げ合戦はまだまだ続いているので、今後信託報酬が下がる可能性は大いにあるのではないでしょうか。
信託報酬は保有している間かかり続けるものなので、金額が高いほど、また保有する期間が長いほどボディーブローのようにジワジワと効いてきます。したがって一押しはeMaxis slim とさせていただきましたが、今日紹介したファンドはどれもおすすめです。
※本記事は投資による利益を約束するものではございません。投資は自己責任でお願いします。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。
では。
投資は、投資方法が多彩で手数料が格安な『楽天証券』『松井証券』『SBI証券』の3つから選ぶと安心です。
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