こんにちは。
うつ病で休職中のシンプリストTAOです。
私は現在、うつ病回復期の後半(限りなく寛解期に近い状態)にいます。
「そろそろ仕事をしたい」という気持ちが出てきたため、前職に復職するか、新たな場所で心機一転やっていくか考えていました。
「仕事でうつ病になったため配慮してもらえる」「人間関係が良好な職場だった」という2つの理由で復職に気持ちが傾いた時期もありましたが、職場の忙しさや働き方に変わりはないため、やっぱり前職に戻るのは精神的・体力的に厳しいと考え、現在転職活動中です。
転職先は「お給料が減ってもいいから、できるだけ定時で帰れるところ」「有給がもらえるところ」、つまりライフワークバランスが取りやすい所が希望です。
実は2年ほど前から「いいなぁ」と思っていた職業があり、今もその職場に魅力を感じている気持ちが変わらないため、思い切ってそこへの転職にチャレンジすることにしました。
その職場は『一次試験(小論文ありの書類審査)→二次試験(面接)→合否決定』という手順で審査が進むのですが、無事に一次試験に通り、先日面接を受けてきました。
うつ病患者の転職で一番悩むのは、『うつ病』であるとを申告をするかどうかですよね。
うつ病は再発する可能性は多いとはいえ、完治することももちろんあります。
だけど、世間的にはまだまだ差別的な目を向けられることの多い病気ですよね。
障がい者枠で就職という選択肢もありますが、私の場合は障がい手帳を持っているわけではありません。
結果的に、『嘘はつかずに』うつ病であることを申告せず、一般枠で試験を受けました。
今日は、「嘘をつかずに」どうやって申告せずに試験を受けたのかをシェアさせていただきます。
職場が知りたい健康状態
厚生労働省は以下のように定めています。
企業の採用基準はあくまで応募者のスキルや業務への適性であるべきで、健康状態だけを理由に合否の判断をしてはいけない。
が、「うつ病です」と言われて採用する会社は多くはないですよね。
聞かれた場合に嘘をつくのは良くありませんが、聞かれなければ自分から申告する必要はないそうです。
履歴書にはどう書く?
私の場合、履歴書に健康状態欄はありませんでした。
ですが履歴書によって様式が違うので、『健康状態』欄がある場合があります。
「危険作業ができない」「運転に制限がある」など、業務に影響があれば正直に書かなくてはいけませんが、通常業務に関係のない持病は詳しく書かなくてOKです。
『良好』とだけ書きましょう。
それも書きたくなければ、健康状態欄のない履歴書を使いましょう。
私が使ったのはこの履歴書です。
官公庁まで使える正式なものなので、これを使えばどこの会社でも間違いありません。
もちろん、『健康状態欄』はありません。
面接カードについての主治医の見解
私は面接カードに『既往歴』という欄があり、どう書いたら良いか主治医に相談しました。
主治医曰く、
「既往は、以前にかかって完治した病気のことだから、今かかっている病気については書く必要がない」とのこと。
だから、入社後にわかったら「現病歴じゃなく、既往歴と書いていたので過去にかかった病気だけ書きました」と言えば良いとアドバイスされました。
「結局はうつ病っていうと採用されないからね」とのこと。
既往歴については自分でも調べてみましたが、以下のように書いてありました。
「既往歴」とは、患者が過去にかかったことがある病気や怪我などの履歴・病歴のことを意味する言葉。
Wiblio
既はすでに起きた事実、往は過ぎた時間を指し、既往は過去を意味する言葉で今現在は含まれない。歴は経てきた痕跡を指す言葉であり、既往歴は経験済みの病気を指している。健康診断の問診には、いま現在罹患している病気や健康状態は既往歴に含まず現病歴に記載するのが正しい書き方だ。
なので、強い気持ちで『今現在治療中の病気』のことは書かなくて良いです。
揚げ足を取るようですが、『現病歴』という欄がなかったのでうつ病のことは書きませんでした。
面接で聞かれたこと
面接では、「今現在治療中の病気のことについて聞かれたら正直に答えよう」と思って臨みました。
けれど面接でも既往歴について聞かれたので、ここでもうつ病のことは言いませんでした。
軽く目は泳いだかもしれませんが・・・。
まとめ
既往歴は『過去にかかって治癒した病気のこと』なので、うつ病が治療中であれば書く必要はありません。
また、病気を理由に不採用にすることは認められていません。
私は「現在治療中の病気はありますか?」とは聞かれなかったので、うつ病については申告せず、嘘をつかずに面接まで乗り切りました。
もちろん嘘をついているようで後ろめたいと言う方は、申告しても良いと思いますよ。
では。
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