こんにちは。
うつ病で休職中のシンプリストTAOです。
私は2022年4月にうつ病と診断され、現在も休職中です。
最初はうつ病であることを受け入れられず、とても苦しい思いをしましたが、今はうつ病になって良かったと思うことが多くなってきました。
かといって、「うつ病であることを誇りに思う」までは達観できておりません。
やっぱり誰かにうつ病であることを伝えるのも、お薬手帳を薬局で出すのも躊躇する。
でも、『良いところもあれば悪いところもある』
それで良いのかなと思っています。
まとまった休暇が取れた
一度社会人になったら、長期休暇を取るなんてことはできないと覚悟をしていました。
全くその通りで、私の職場は年間3日の夏休みが最長の連休でした。
そもそも体調が悪くて休職したのですが、まとまった期間体をじっくり休めることができて良かったです。
社会人になるとなかなか難しいことなので、本当にありがたいと思いました。
子供と一緒に過ごす時間が増えた
今までは朝7時に家を出て、夜22:00頃帰宅するので子供との時間がほとんどありませんでした。
離婚して実家に住むようになってからずっと、平日の子供とのやり取りは宿題の添削と交換日記だけでした。
一緒に暮らしているのに、子供と会話ができないというのはとても寂しかったです。
唯一一緒に過ごせる土日も仕事で出かけたり、勉強会に出掛けたりしていていたので、本当に子供と一緒に過ごす時間がありませんでした。
子供は「お仕事だから」と我慢してくれていましたが、本寂しい思いをさせてしまったと思います。
休職してからは必然的に子供との時間が増えました。
朝食を作って一緒に食べて送り出し、夕食を作って出迎え一緒に夕食を食べる。
そんなささやかなことが幸せなんだと実感しました。
毎日近くで子供の成長を見たり、考えていることを知るのはとても大切なことです。
翌日の仕事を気にすることもなく、相談事もゆっくり聞いてあげられるようになって本当に良かったです。
固定概念を取り払うことができた
私はうつ病に対して「繊細な人がかかる病気」「うつ病になったら人生終了」と、自分では知らないうちにうつ病に対する固定概念を持っていたことに気付きました。
精神的に強いと自負があっても、元気そうに見えても、明るい性格でもうつ病にはなる。
そういう意味で風邪や骨折と同じく、誰もがかかる可能性のある病気であることを実感しました。
実際、うつ病になったからといって人生は終わってませんし、思っていたよりも周囲の人は温かかったです。
日本人の100人中6人(受診していない人を含めるともっと多くの人)がうつ病にかかっているのに、うつ病を始めとする精神疾患は未だに偏見の目で見られることが多いです。
私も知らず知らずに擦り込みを受けていたのだと思います。
受診のハードルが下がり、長い間うつ病で苦しんだり自殺したりする人が減らすためには、私たち一人ひとりが偏見をなくしていくことが大切なんですよね。
うつ病当事者になって私の中の偏見がなくなったことは、私にとって意味のある大きな進歩だと思います。
今後の人生について考えるきっかけになった
今までは本当に忙しく働いていたので、自分の今後の人生について考えたくても、思考停止状態で何も考えられませんでした。
それが、季節の移り変わりを感じ、自然のすばらしさを感じ、ゆったりとした時の流れに身を任せているうちに、「自分はどんな風に生きたいのか」ということをじっくりと考えることができました。
うつ病にならなかったら、今もあの頃と同じように仕事に追われた日々を送っていたと思います。
忙しさに追われながら、自分が本当にやりたいことを諦めて人生の時間を使い果たしたのでしょう。
思えば、心の中で叫んでいた「本を読みたい」「静かに過ごしたい」「昇進なんてしたくない」「大学に行きたい」という声に私はずっと気づかないふりをしてきました。
心の中では何したいことがはっきりわかっていたのに、ずっと抑えつけてきたのです。
なので今回うつ病になったのは、「その生き方は間違っている」という心の声が爆発した結果なのだと勝手に納得しています。
まとめ
うつ病になって良かった理由は以下の4つです。
・まとまった休暇が取れた
・子供と一緒に過ごす時間が増えた
・固定概念を取り払うことができた
・今後の人生について考えるきっかけができた
『人勧万事塞翁が馬』
一見悪い事のように見えても、人生の好転のきっかけだったりします。
先のことなど誰にもわかりません。
それなら、悪い事の中にも良いことを探した方が気持ちが楽になりますよね。
では。
うつ病は、きちんと通院し内服したらほとんどが治ると言われています。
また、治療を開始するまでの期間が短いほど、早く治ります。
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