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30代の技術系OL。過労でうつ病になった管理人が、これまでの生き方を反省し自分を喜ばせる人生にシフトチェンジしました。
『小さく暮らす』『ゆるく暮らす』をテーマに記事を書いています。

うつ病になってできなくなったこと8選

こんにちは。

うつ病で休職中のTAOです。

私は2022年の4月にうつ病を発症し、現在で休職8か月になりました。

以前、離婚直後くらいに軽いうつ病と診断されたことがあるのですが、、通勤しながら薬を飲んで1~2か月くらいで治りました。職場に隠し通せたので、そんなに大したことはなかったんです。

ですが、今回のうつ病ではけっこう重い『急性期』を経験しました。

そこで、うつ病を経験してわかった『うつ病になってできなくなった8つのこと』についてシェアします。

参考になれば幸いです。

目次

感情のコントロール

これは休職の10日くらい前から急に現れました。

普段は呑気な方なのですが、心の中にマグマがあるみたいに、怒りと後悔でイライラした状態が続き、爆発しそうでした。

自分の力ではこのマグマを抑えることができず、このマグマは不眠も引き起こしました。

休職したからなのか薬を飲み始めたからなのかわかりませんが、休職後はこのイライラはスッとなくなりました。

読書

こちらは、本格的に出勤できなくなる数日前から現れました。

事務仕事をしていて、突然文章の内容が理解できなくなったのです。

例えるなら、知らない外国語を読もうとしている感じかな。

PCで自分が作成した文章なので、字が小さいとか字が汚いとかそういう問題ではありません。

何度も何度も必死で文字を辿っても、内容が何も入ってきませんでした。

この症状は休職後2か月くらいは続きました。

休職直後は「自分に今何が起きているのか」「どうすれば治るのか」「いつ治るのか」うつ病について何でもいいから知りたくて、本を読みたかったんですね。

でもそれができないので、iPhoneの読み上げ機能を使って聞く読書をしていました。

ただ本当は音声も不快だったので、半分以上内容は入って来ませんでした。

この頃に読んだ本の記憶はほとんどありません。

思考

これも、本格的に出勤できなくなる数日前から現れました。

「字が読めないどうしよう」と思った直後に上司に呼ばれ、別件で面談をしましたが、上司の言ってること、今自分が聞かれていることが全く理解できませんでした。

簡単な受け答えはできましたが、自分で考えて答えることはできませんでした。

でも最初は完全に思考停止したわけではなく、電池が切れる前に『カチカチッ』とついたり消えたりするような感じで、理解できるようになったりできなくなったりという感じでした。

この頃のことは『頭の中がしびれている』というのは何となく覚えていますが、詳細な記憶がありません。

休職後に完全にバッテリーOFFになりました。

TV鑑賞

休職後はTVやyoutubeでも見ながらゆっくりしているのだろうと思われるかもしれませんが、実際は全然そんなことはありません。

TVに限らず、人の話し声、電話の呼び鈴など、音という音が不快に感じました。

特にバラエティ番組がダメでした。

休職直後は読書も音楽もTVもダメという状態だったので、休職1か月後くらいには「退屈だな」と感じる時間も出てきました。

そんな時に、音声がなければ(風の音や鳥の鳴き声などの自然の音を除く)OKだったので、ひたすらNetFlixで山岳映画を観ていました。

14 Peaks: Nothing Is Impossible」という、ネパール人登山家が世界最高峰14座を7ヶ月で登頂するドキュメンタリー番組を暗い部屋でずっと観ていました。

それも死んだ魚のような目で、『少しの間画面を眺めては眠りに落ちる』の繰り返しでした。

最後まで続けて見れたのは、休職2か月後くらいだったかもしれません。

その後ニュースなどからだんだんとTVも観れるようになっていき、バラエティー番組を観て笑えるようになったのは休職3~4か月後だったと思います。

音楽鑑賞

これもバラエティ番組と同じで頭に負担がかかるので、体が拒絶しました。

好きなアーティストの曲ですら、耳元で嫌いな声の人が大声で話し続けているような不快感を感じました。

休職後3か月くらいで、「散歩に出れないならカラオケでカロリー消費をしよう」と思い立ち、カラオケにトライしてみましたが当然無理でした。

もともと歌を歌うことは好きだったのですが、カラオケは今でも気が乗りません。

音楽は休職6か月を経過したあたりから聴けるようになりました。

それでもクラシックやヒーリング系の音楽で、騒がしい曲はあまり聴きたいと思わなくなりました。

人と会えなくなった

思考のところで少しお話しましたが、頭が回っていないので、当然人とスムーズな会話をすることができません。

それに加えて『休職している罪悪感』『最短で復職しなくてはという焦燥感』から、誰かと電話で話したり、誰かと会うことを想像するだけで動悸や呼吸苦などのパニック発作を起こすようになってしまいました。

なので、人と会うことが完全にできなくなりました。

先月(休職7か月後)やっと人と会う機会を作ってみましたが、帰宅後どっさり疲れて翌日は寝たきりでした。

こんな調子ではまだまだ復職は難しそうです。

こんな事情もあるので、「会おう」と誘っているのにうつ病患者さんに断られているという人は、相手から連絡が来るまでそっとしておいていただけると幸いです。

活動

休職してからは死んだように眠り続けました。

その頃はまだ実家に住んでいて食事を促してもらえていたので、食事とトイレの時だけ起き、その他は眠り続けるという状態でした。

実家でなければ何も食べないで寝ていたかも知れません。

この期間に体重が減る人が多いようです。

眠れる眠れないは日によって違いますが、1日20時間以上は横になっていました。

薬の効果もあったのかも知れませんが、それまでの緊張から解放されて、糸が切れたように動けなくなったんでしょうね。

ちょうど電子機器のバッテリー切れみたいな状態です。

体を動かせないということは、家事など、やるべきことも何もできません。

こんな状態では散歩は難しく、外に椅子を置き座っているのがやっとという状況でした。

また当然運転も不可能で、少し歩くと座り込むという状況でしたので、受診にも送迎が必要でした。

入浴

『動けなくなった』の延長のようなものですが、体も心もだるくて重くて、とてもじゃないけどお風呂に入る気分にはなりませんでした。

非うつ病の人に例えると、風邪で熱も出て体調不良MAXの時。

そんな感じです。

うつ病になってからシャワーやお風呂は週に1回は入れれば良い方です。

回復期に入りお風呂のハードルは低くなりましたが、それでもお風呂に入った後の疲れを想像すると、できれば今でも避けたいです。

よく、うつ病の人が「シャワー/お風呂を倒した!」っていうのをTwitterで呟いていますよね。

うつ病患者にとってのシャワー/お風呂は、ラスボスを倒すような決意と、ラスボスを倒した後(ライフ0.5くらい)くらいの疲労感が伴います。

また、シャワーより当然湯船につかる方が疲労感が大きいです。

あんまり入らないと体からおじさんの臭いがしてくるし、髪が油ギッシュになってきますが、そこは仕方がありませんね・・・。

お風呂に入って死んだ人はいても、お風呂に入らないで死んだ人はいませんから。

まとめ

以上、うつ病になってからできなくなった8つのことは以下の通りです。

1.感情のコントロール

2.読書

3.思考

4.TV鑑賞

5.音楽鑑賞

6.人と会う

7.活動

8.入浴

うつ病になると、こんなにたくさんのことができなくなります。

そして、うつ病と診断される直前~急性期の詳細な出来事についてあまり覚えていません。

一番下にリンクを貼っている、『早稲田メンタルクリニック』の動画で先生も仰っていますが、急性期はまるで別人になってしまいます。

私はうつ病になる前、『うつ病』について知っているつもりでしたが、実際に経験してみると何も知らなかったんだと痛感しています。

今回うつ病になったことで、日本に127万人(診断されている数、潜在的なうつ病患者は600万人と言われています)いるという、うつ病患者さんの気持ちが少しはわかるようになったのではないかと思っています。

うつ病は、きちんと通院し内服したらほとんどが治ると言われています。

また、治療を開始するまでの期間が短いほど、早く治ります。

1人で悩まず、まずは誰かに相談して下さいね。

では。

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こちら合わせてお読みください(^^)/

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