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TAO
30代の技術系OL。過労でうつ病になった管理人が、これまでの生き方を反省し自分を喜ばせる人生にシフトチェンジしました。
『小さく暮らす』『ゆるく暮らす』をテーマに記事を書いています。

うつ病の初期症状~メンタルクリニック受診まで|私の場合

こんにちは、TAOです。

私は2022年4月にうつ病と診断をされて、現在も休職しながら治療を続けています。

私は、診断される1年以上前からうつ病を予感させるような症状がありました。

それなのに、無知なために初期症状を見過ごした上、メンタルクリニックへの偏見、精神病への偏見のためにうつ病を悪化させてしまいました。

うつ病の危険が迫っていることを自覚し、もっと早く受診していれば半年以上も休職することにならなかったかもしれません。

うつ病は早く治療を開始すれば重症化を防ぐことができます。

私の経験がうつ病になりかけているあなたの役に立てると嬉しいです。

今日は『私の場合のうつ病初期症状から職場に行けなくなるまで』についてシェアします。

目次

一般的なうつ病の初期症状とは

厚生労働省が運営するメンタルヘルスサイトによると、うつ病の初期症状は以下の通りです。

1.1日中気分が落ち込んでいる

2.何をしても楽しめない

3.自分がダメな人間だと感じる

4.イライラする、焦る

5.表情が暗い

6.涙もろくなった

7.反応が遅い

8.落ち着かない

9.飲酒量が増える

10.食欲がない

11.性欲がない

12.眠れない、過度に寝てしまう

13.体がだるい、疲れやすい

14.頭痛、肩こり

15.動悸

16.胃の不快感、便秘や下痢

17.めまい

18.口が渇く

うつ病は「こころの症状」だけではなく、体の異変をも引き起こします。

では、私は実際に経験した症状はどんなものだったのでしょうか。

私の場合

メンタルクリニック受診1年半前

発症1年くらい前、仕事で追い込まれるような出来事がありました。

半年くらい不眠、イラつき、焦燥感、絶望感を感じていましたが、睡眠薬を飲むことで何とか乗り越えることができました。

メンタルクリニックの受診はしませんでした。

それまで趣味仲間と出かけたり、休日に子供と車中泊旅行に行ったり、キャンプに行くなどアクティブなタイプだったのが、その頃から全く行きたいと思えなくなりました。

意欲がない状態は今も続いています。

メンタルクリニック受診半年前~3か月前

発症半年前にも仕事で大きなストレスを感じ、イラつきで髪の毛を引き抜いていました。

この頃は不眠と早朝覚醒の症状がありました。

休みの日も仕事のことばかり考え泣きたくなったり、怒り、不安感、焦燥感、絶望感を感じていました。

しかしその時も眠剤を飲むことで持ちこたえ、発症3か月前には比較的元気な状態に戻っていました。

気分の変調を隠し明るく振舞っていましたので、家族も同僚や上司も私の異変には全く気付いていませんでした。

メンタルクリニック受診10日前

動けなくなる10日前、参加予定だった子供のイベントが中止になったため、取っていた有休を返上したころから異変が現れ始めます。

有給などめったにもらえないのに、チームでやっていた仕事が遅れていることが気になり、嫌々出社をすることにしたのですが、チームメンバーの後輩が「TAOさんが出てきたなら私帰りたいです!」と言って早退してしまったのです。

「えー!?」と思いましたが、私は後輩に「チームの仕事が遅れているのを取り戻したくて出社したので、帰らないでほしい。」とは言えませんでした。

自分の気持ちを押し殺し、笑顔で送り出してしまったのです。

後輩は私が気持ちを伝えれば、きっと早退せずに残ってくれたと思うので、後輩が悪いわけではありません。

伝えられなかった私が悪いのです。

ただその日を境に、「めったにもらえない有休をフイにしてしまった後悔」「後輩に言うべきことを言えなかった自分への怒り」で、やり場のない感情が自分の中で暴れ出しました。

そうして不眠となり、やっとウトウトしたと思ったら早朝覚醒するので、その頃からはほとんど眠れなくなっていました。

早朝に目が醒めても、出勤ギリギリまで布団の中で全く動けないため、ただ布団の中で自分に向かって怒り続けていました。

その時は眠剤を飲んでもほとんど効きませんでした。

重い体を引きずって出勤するのですが、移動中も「行きたくない・・・行きたくない・・・」と呟いていたこと、絶望感を感じてしたことしか覚えていません。

その時は「まだ頑張れる」と思っていましたが、振り返ってみるとぜんぜん大丈夫じゃありません。

完全に病気です。

メンタルクリニック受診1か月前

気分の落ち込みや不眠などはありませんでしたが、この頃から何度も貧血のような状態になり、仕事中に座り込むことがたびたびありました。

座っても改善しないため、しばらくソファーで横になったりもしました。

疲労感は強かったですが気分の落ち込みなどは自覚していませんでした。

メンタルクリニック受診2日前

2日前になると、ものを見ていても焦点が合わなくなってきました。

焦点が合わないからなのか、脳が働いていないからなのか、字を見てもまるで外国語のように理解できませんでした。

何度も何度も目を皿にして文字を目で追うのですが、やっぱり何と書いてあるのかわかりません。

ただ、同僚と笑いながら普通に世間話はできていた記憶があります。

会話はでもきるのですが、ぼんやりとした映像を見ているような、頭の中が痺れた感じ(頭の芯が白くもやがかかった感じ)がしており、会話の内容は覚えていません。

複雑な話になると全然理解できませんでした。

上司に仕事の進捗状況を聞かれても、考えがまとまらずに答えられませんでした。何を聞かれても「ちょっとわかりません。」と繰り返したことは覚えています。

頭の中は「1日だけでもいいから休みたい」「病院に行きたい」ということだけしか考えられなくなっていました。

もう完全に思考停止状態に陥っていました。

そして私はとうとう上司に「メンタルクリニックを受診したいので、明日休ませて下さい」と言うことができたのです。

おわりに

うつ病は、発症後してから病院に行くまでの期間が長いほど回復にも時間がかかると言われています。

なので「休みたい」と思ったときは休む、うつ病の初期症状に複数項目当てはまったら早めにメンタルクリニックを受診するなど早めの対応をおすすめします。

でもメンタルクリニック受診は敷居が高いですよね。

私も「メンタルクリニックに行くことは負けだ」という謎のプライドで、かなり深刻な状況になるまでうつ病を放っておいてしまいました。

厚生労働省の調査によると、100人に1人が生涯のうちでうつ病になるそうです。

ただし、うつ病患者の29%しか医療機関を受診していません。

また、15才~39才の死因の1位は自殺です。自殺者の多くはこころの病を患っていたことが明らかになっています。

うつ病を患っても病院受診をためらい、受診をせずに自殺してしまう人が多いということです。

うつ病は、きちんと病院に通院し服薬すれば治る病気です。

病院に受診するのをためらう気持ちはわかりますが、あなたの命はひとつしかありません。

大切なその命を守れるのはあなただけなのです。

メンタルクリニックに行きにくい場合は、顔出し・通院不要のカウンセリングアプリをおすすめします。

きっと解決するから、我慢しないで誰かに相談して下さいね。

では。

TAO
30代の技術系OL。意識高くない系シンプリスト。過労でうつ病になった管理人が、これまでの生き方を反省し自分を喜ばせる人生にシフトチェンジしました。
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